2006年05月29日

静脈瘤は命取り?

質問:

最近就寝時に朝方毎晩つるようになり、心配です。血圧も高く降圧剤を服用しています。静脈瘤で命にかかわることもないとは言えないようなので、お聞きしたいと思います。

 
回答
 
基本的に下肢静脈瘤が命に関わることはありませんが、深部静脈血栓症を併発していると時に命取りになることがあります。深部静脈血栓症は脚の深い静脈(通常静脈瘤ができるのは深部ではなく表在静脈)に血栓が生じることにより起こる症状です。いわゆるエコノミークラス症候群ともよばれ、狭い空間に長時間じっと動かずにいると発生しやすい症候です。脱水により血液が濃く粘調になると、より血栓ができやすいこともわかっています。この血栓が何かの拍子に肺に飛ぶと肺梗塞を起こす可能性があります。肺梗塞の中でも重度のものは死にいたる場合があります。特に、長時間のフライトなど血栓症が発生しやすい環境では、脱水にならないよう十分水分を摂取し、血液が脚にたまらないよう脚の筋肉を時々動かすなど、血栓をつくらない工夫をすべきです。下肢静脈瘤は直接深部静脈血栓症とは関係ありませんが、時に併発していることがあるので注意が必要です。

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男性の下肢静脈瘤

 質問:

痛みなどの症状は殆どありませんが、右ふくらはぎに2年ほど前から出てきて  徐々に前のすねの方に広がっていますので不安です。町医者の診断で、28歳  で男では珍しいと言われました。職業柄、立ち仕事というよりも座った状態が  多いです。

回答
 
28歳の男性で下肢静脈瘤になられる方は決して珍しくはありません。立ち仕事の方に多いのは事実ですが、他の誘引で下肢静脈瘤が発生することもあります。
そもそも下肢静脈瘤は女性のほうが多いと報告されておりますが、レーザー治療を開始してから意外にも男性が治療を希望するケースが増えました。潜在的には男性の下肢静脈瘤の患者さんも結構多い可能性があります。治療負担などから今まで治療を躊躇しているケースが多かったのでしょうか。

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予防法など

質問:
下肢静脈瘤の発生を予防したり、進行を抑えるにはどうしたらよいのでしょうか?
回答:
下肢静脈瘤は徐々に増悪していきます。早い時期に適切な対応をしておく必要があります。
下肢静脈瘤の原因となる下肢静脈のうったいは、①立ちっぱなし②低気圧③高温④ホルモンバランスの乱れ⑤遺伝的に血管が弱い⑥ふくらはぎなど下肢の筋肉の低下 などから発生します。
ふくらはぎの筋肉は第2の心臓とも呼ばれるほど静脈血を心臓に送り返す際に重要な働きをします。すなわち、圧迫療法や足を高くしたりする以外にもふくらはぎの筋肉を衰えさせないようにする(プール歩行が有効)ことも予防に繋がるでしょう。
 下肢静脈瘤は、手術や硬化療法などを行わないで放置しておくと、徐々に増悪していきます。
弾性ストッキングは、静脈瘤の発生を予防したり、症状の進行を食い止めたりはしますが、疾患自体をを解消するものではありません。深部静脈血栓症が万が一ある場合は、肺梗塞など急変のリスクがありますが、下肢静脈瘤だけですと急変する可能性は殆どありません。
日常的には弾性ストッキングを着用して、早めに治療をしておくことをお勧めします。

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出産後の脚の痛み

 

質問:

最初は血管が見えるくらいだったのに 産後立っていると足にちくっとした痛みを感じその部分を見ると血管が膨れてくるようになってきました。一子出産後痛みを感じるようになり痛みも時々だったので気になりませんでしたが最近では毎日痛みを感じます。 目に見えてぼこぼこした箇所は両足一箇所ずつなのですが 血管がうきでていない箇所も同じ痛みを感じることがあり その痛みは新たな箇所での進行を意味するのでしょうか? どこまで進行したら、どういう状態になったら手術しないといけないのでしょうか? 

  
回答:
下肢静脈瘤は徐々に進行して行きます。自然に治るものでありません。症状が進行すればするほど、治療後の回復時間が長くなります。負担なく治療ができるのであれば、下肢静脈瘤の治療は他の疾患と同様早期に行うのが良いとする考え方が広まってきています。見た目で症状がなくても血管に負担がかかると痛みを感じることがあります。早めに血管外科医の診察を受けることをお勧めします。

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就寝中の足の痛みとこむら返り

時々患者さんからメールの問い合わせがあります。その質問内容を参考にして回答を投稿して行こうと思います。

質問例:

就眠中にすごく足が痛くて眠れません。つることもよくあります。
早く手術をしたほうがいいのでしょうか?

 回答:
 
就寝中の足の痛みやこむらがえりは下肢静脈瘤と関係がある場合がありますが、他の疾患(深部静脈のトラブルや整形外科的疾患など)も考慮しなければいけません。下肢静脈瘤に限らず治療が早ければ早いほど、その後の回復が速やかになります。

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2006年05月15日

治療に関する問い合わせと回答

先日メールで頂いた問い合わせとその回答を紹介します。

質問

膝の裏に静脈瘤と思われるものがあり、最近ふくらはぎの方に血管の出っ張りが1CM位でてきました。勤めがあるため、レーザーで手術した場合の通院回数及び、費用がどれくらいかかるか概算で知りたいです。又、近々にお願いした場合、治療の手術完了までの予約状況も確認お願いします。宜しくお願いします。

回答

 ボコボコと盛り上がる伏在静脈瘤にはエンドレーザー、細かい静脈瘤にはマイドンレーザーもしくはスーパーフォトを使用します。 エンドレーザーは、①片足30分~1時間ほどの施術。②施術後20分ほど休息し帰宅。③原則1週間後、その後1ヵ月後来院。その後の経過観察は状況により1、2回予定。となります。予めご相談いただければ初診当日手術を行うことも可能です。遠方の方で来院が難しく、特に経過に問題がなければ施術1週間後の経過観察を省略することもあります。エンドレーザーの施術費用は片足13~30万円です(施術にディスポーザブルの器具を使用しますがその使用量や手術手技によってコストが変わります)。両足だと21~55万円です。レーザーの施術は、他の日帰り手術と違い、時間が空いていれば通常の外来の合間でも行うことができますので、時間が合えば近日中に行うこともできます(午後~夕方であれば比較的すぐ手術予定が立てられます)。 細かいタイプの静脈瘤に対するマイドンレーザーやスーパーフォトは、最低3回程度の照射が必要になります。照射間隔は1~2ヶ月です。両足全体に照射した場合は総費用が平均20万円程度になります。部分的な照射の場合は、照射面積に応じてコストを算出します。施術時間は30分~1時間程になります。こちらも時間が空いていれば当日施術を行えます。


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2006年05月13日

レーザー治療の費用について

最新型のレーザー治療の費用は、自由診療となります。                                   そして現在の日本の医療財政事情から、下肢静脈瘤の最新レーザー治療が保険適用になる可能性は低いと思います。

自由診療のため、各医療機関で治療費の設定は自由に行われます。レーザー機器のコスト、減価償却費、材料費、人件費をベースに手術技術などの付加価値を鑑みて料金を設定することになります。

レーザー治療の際、処理する血管の長さや状態、処理が必要な血管の数、レーザーファイバーの刺入の仕方などで、手術手技・手間にかかわる部分が異なります。すなわち手術内容に応じて手術料金に幅があるのが自然だと思います。日本の保険診療は、治療費が画一的ですが、特に手術など術者によって技術差が出るものは、治療費に差が出るのが妥当なのではないでしょうか。Dクリニックでは、静脈瘤の程度、処理が必要な血管の数、レーザーファイバーを刺入する方法の違いなどから料金を決定しています。レーザー治療は、患者さん毎にカスタマイズされますので、料金が若干異なります。診察・検査の際、治療方針やコストを決定します。

現在、手術手技料は8~25万円、麻酔・手術材料費は5万円(税別)です。手術の際にはこれら以外に治療用の弾性ストッキング代が5千~1万円必要になります。

混合診療禁止のルールがあるためレーザー治療の方は初診・検査、手術後の診察も自費扱いとせざるを得ません。初診・検査費用は2万円、手術後に硬化療法を行う場合その費用は1万となります。手術後、数回フォローアップしますが、その際の費用は約2千円です。

また、細かい静脈瘤に対する体外照射タイプのレーザー(マイドンレーザー)はエンドレーザーと異なります。体外照射タイプのレーザーは照射範囲によって異なり、費用は1~10万円(税別)となります。

 


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2006年05月12日

医師の方々へ

先日、近隣の医師の方々へ、下肢静脈瘤の患者さんの件で、以下のようなお手紙を出しました。その後まもなく、何人かの先生方からお問い合わせがありました。患者さんも先生方も対応に苦慮されているケースが予想以上に多いかもしれません。

謹啓                             

先生におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。

この度は、突然のお便りの失礼をお詫び申し上げます。

小生、200010月に渋谷区神宮前に日帰り手術を中心に診療を行う北青山Dクリニックを開設いたしました。以来、多くの下肢静脈瘤の患者さんたちが、予想以上に深刻な悩みを抱えて治療を受けにいらっしゃっております。患者さんたちが口々にすることは、

「治したいのだけれども、病院に相談しても命に関わらない疾患なので様子を見ましょう、と言われる。」

「まだ軽いので弾性ストッキングをはくように言われたが、ストッキングは非常にわずらわしいし、確実に症状が進んできた。」

「しっかりと治療をしてくれる医療機関がどこなのかわからなかった。」

「手術治療には1週間入院が必要と言われたが、1週間も休んでまで、治療に踏み込めない。」など共通することが殆どです。

 下肢静脈瘤は良性疾患ですが、確実に症状は進行し、その見た目の気持ち悪さからも患者さん達を心理的に非常に苦しませる疾患です。他にも足のだるさやかゆみ、就眠中のこむら返り、血管痛など日常生活を損ねる症状に悩み続ける方々が多くいらっしゃいます。そして、深刻に悩んでいるにも関わらず、どこに相談したらよいのかわからない、入院負担が大きい、相談しても取り合ってもらえないなどの理由で、やむを得ず治療をせずに我慢しているケースが、しばしば見受けられます。開業以来6年間、静脈麻酔と局所麻酔を駆使して、本来入院治療が必要とされてきた下肢静脈瘤の根治手術(ストリッピング手術)を、全例日帰り(在院時間約4時間)で行ってきました。1000例に及ぶ下肢静脈瘤の日帰り手術を経験させていただきましたが、日帰り手術後、入院を要したり、重篤な合併症を残したケースは経験しておりません。更に、米国で広く普及している血管内レーザーの中でも合併症が劇的に少なくなった最新型の血管内ロングパルスYAGレーザー治療を、ここ1年間積極的に取り入れ、日帰り手術の質をさらに高めております。この血管内レーザー治療ですと、1時間ほどの手術後すぐ帰宅でき、頻回に通院する必要もなく、速やかに日常生活に復帰できます。この1年で100例ほどこのレーザー手術を経験しましたが、治療を受けていただいた方々の満足度は非常に高いものになっております。

 先生が、下肢静脈瘤の患者さんから相談を受けて、諸処の理由から治療を躊躇されているケースがもしおありでしたら、是非お声を掛けていただければと思い、お忙しいところ誠に恐縮ではありますが、御連絡させて頂いた次第でございます。

突然お声を掛けさせていただいた失礼をお詫びすると共に、先生の今後の益々の発展を心より祈念致します。宜しくお願い申し上げます。            

                                    敬具

平成18年5月1日 

              北青山Dクリニック 院長  阿保義久(あぼよしひさ)  
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2006年05月08日

ストリッピングも日帰りで可能です。

北青山Dクリニックでは、下肢静脈瘤に対して、最新のクールタッチ社ロングパルスYAGエンドレーザーの治療を国内で最も豊富に提供し続けておりますが、そもそもの根治施術である下肢静脈瘤ストリッピング手術も、既に2000年10月から日帰りで提供しています。

下肢静脈瘤の日帰りストリッピング手術をクリニックレベルで本格的に提供し初めたのはDクリニックが本邦で最初だと思います。高位ケッサツ術(これは基本的には根治手術ではありません)を日帰りで提供してきたクリニックは以前からありましたが、根治手術であるストリッピング手術を外来で専門に行っているところはありませんでした。以後、日帰りストリッピング手術を年間数百例のペースでコンスタントに行っております。

最近では、ストリッピングの日帰り(外来)手術を行う医療機関が増えてきましたが、Dクリニックの手法を継承した形で行われています(麻酔の仕方がいくつかあります)。すなわち、下肢静脈瘤のストリッピング手術に関してはDクリニックがそもそもメッカといえます。現在も保険診療下で行われている下肢静脈瘤のストリッピング手術を希望する方には日帰りで治療を行っております。あくまで保険診療を希望される方には根治的なストリッピング手術を提供致します。

両足ストリッピング手術も日帰りで行うことができます。どうぞお気軽にご相談ください。


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遠方から来られる方々へ

最近、遠方から診察を受けに来られて当日レーザー治療を希望される方が増えております。青森や九州から来られて、初診当日に手術、その後日帰りでご帰宅するケースも見られます。

その場合、①9時~10時に来院、診察→11時30分頃から手術→13時~14時に帰宅。もしくは、②14時~15時に来院、診察→16時30分頃から手術→19時~20時に帰宅。という流れになります。

遠方の方(近隣の方も、もちろんOK)で当日施術を希望される方は、お気軽にご相談ください。


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レーザー治療もさまざま

下肢静脈瘤の治療法としてレーザー治療が普及してきましたが、レーザー治療に用いられるレーザー機器の種類や方法にバリエーションがあることを皆さんご存知ですか。

そもそも下肢静脈瘤の血管内治療は10年ほど前から提供されてきましたが、用いられるレーザー機器などの機械としての成熟度が甘く、施術後の出血や痛みなどの合併症が問題となってきました。最近使われだしたロングパルスYAGエンドレーザーが登場してようやくレーザー機器が完成されたという印象を持っています。施術の完成度および施術後の合併症の少なさから、この最新レーザーによって下肢静脈瘤のレーザー治療は成熟したようです。

今までの古いレーザー機器を使用するか、最新のレーザーを使用するかで、治療後の経過が大きく異なる可能性がありますので注意しましょう。


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