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レーザー機器紹介

はじめに:

下肢静脈瘤の血管内レーザー治療は2000年頃から普及しだしました。
当初はレーザー機器によって照射後の出血や痛み、再発率などに差異があったようですが、最近のレーザー機器は、どれも組織吸収率が十分な波長が選択されるようになり、それぞれ大差ない血管処理能力を有しています。
すなわち、治療成績を決める要因はレーザーの性能(ハードウエア)では無く、担当医の診断能力や治療技術、選択するレーザーの出力や照射速度・照射部位など、治療ソフトであることを皆さんに理解していただきたいと思います。

Dクリニックでは、下肢静脈瘤の種類・性状に応じて5台のレーザー機器を使い分けています。それぞれのレーザーの特性を応用して下肢静脈瘤の治療を安全かつ確実かつ速やかに行うよう細心の注意を払っています。

下肢静脈瘤は非常に個人差が大きい疾患です。しかし治療の本質はシンプルです。「とにかく最新であれば良いレーザー」と謳っているレーザー販売会社の宣伝文句にあおられずに、モデルとして完成された各レーザーの特性を理解し、下肢静脈瘤の病態に応じて適切なレーザーを選択し、間違いのない治療手技で対応することが非常に大切であると考えています。 北青山Dクリニックでは以下のレーザーラインアップで下肢静脈瘤のすべての症状に対応しています。

名称:LISA社 Revolix jr エンドレーザー (ドイツ製)
スペック:ウルトラロングパルスレーザー(2000nm)
特徴:
@典型的な下肢静脈瘤である伏在型静脈瘤(ボコボコと浮き上がるタイプ)に適したレーザー。
A現存のレーザー機器の中で、組織への吸収率が最も優れており血管の処理をより速くより確実に行うことができる。その点では、現在有能なレーザーであると考えられている1320nmや1470nmを超越したモデルと言える。
BDクリニックでは処理しなければいけない血管が極めて長いものや、血管の径が大きいものには、このレーザーを第一選択としている。以前実施したレーザー治療効果比較試験*の結果から最も信頼できるレーザーの一つ。今後最も使用頻度が多くなると考えられる。

名称:Cool Touch社 CTEV エンドレーザー (アメリカ製)
スペック:ロングパルスYAG レーザー(1320nm)
特徴:
@古い810nmのダイオードレーザーをしのぐモデルとして登場した。 ADクリニックでは2005年から2008年までこのレーザーを中心に使用し、安定した治療成績を残してきた。
Bただし、レーザー照射がパルスモードのため血管処理に要する時間が長いことと、照射に用いる使い捨てファイバーに他社の製品が使えないなど自由度が乏しいため、現在Dクリニックでは2000nmや980nmのレーザーを中心に使用し、この1320nmの使用頻度は減っている。

名称:Jeysis社 Plasma D10/20/30 エンドレーザー
スペック:ダイオードレーザー(980nm)
特徴:
@組織への吸収度は2000や1320に比べてやや落ちるが、プラズマファイバーと称される特殊ファイバーが標準装備されているのが特徴。このファイバーは他社のファイバーとは大きく異なりファイバー先端にレーザーエネルギーを集中させることができ、処理される血管の各ポイントにレーザーエネルギーを効率よく伝播させることができる。
A膝裏の奥深いところから破たんしているタイプの静脈瘤などの処理には最も優れているレーザー。


名称:Wavelight社 マイドンレーザー (ドイツ製)
スペック:ロングパルスYAGレーザー(1062nm)
@網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤など細かいタイプの静脈瘤(青色や赤色の細かい血管)に対応できるレーザー。
A今まで医療機関では殆ど対応されてこなかったタイプの静脈瘤を処理することができ、赤ら顔やニキビ跡の治療にも使用され、応用範囲の広いレーザー。


名称:Paloma社 スーパーフォト(IPL)
@マイドンレーザーが対応するものよりさらに細かい微小クモの巣状静脈瘤に対応する。
A肌の質感を取り戻したり、しみや赤味を取り除くためにも用いられる。美肌治療にも使用されている。