下肢静脈瘤は、立ち仕事の方や女性(特に妊娠出産経験者)に多く見られる疾患ですが、昔は1〜2週間の入院による血管抜去術以外有効な治療法はありませんでした。
最近では硬化療法も普及し手術術式も工夫が施されるようになり幅広い治療選択ができるようになってきています。
そして、患者さんの要望にこたえる形−日帰りで治療を提供する医療機関が増えてきています。
ただし、伏在静脈と呼ばれる足の付け根や膝の裏からの静脈の領域にできる瘤の治療は、根治性を高めるために血管をある程度取り除くことが必要で、やはり入院治療を行っている医療機関が殆どです。
ところが、そのような手術も麻酔を工夫し硬化療法をうまく併用することで日帰りの治療ができます。すなわち、あらゆるタイプの下肢静脈瘤は血管抜去術も含めて日帰りで安全かつ有効に治療できるようになってきました。
また、最近、エコノミークラス症候群−深部静脈にできた血栓が飛んで肺梗塞を起こす命に関わる疾患−がマスコミで注目されましたが、下肢静脈瘤が深部静脈血栓症や深部静脈弁機能不全に関連している場合もあります。
そのような意味でも、以前は命に関わらないために軽視されていた下肢静脈瘤がここにきて脚光を浴びるようになってきました。
