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下肢静脈瘤の治療について


1.保存的治療
下肢静脈瘤の治療 寝るときに足を高くする、
軽い運動をする、長時間の立ち仕事を避ける、
弾性ストッキングを着用するなどの治療法です。
薬を使ったり針を刺したりしないので大きな合併症は起こりませんが、静脈瘤そのものが治るわけではありません。
静脈瘤の進行防止や再発予防のための治療法です。
2.硬化療法
静脈瘤を起こしている血管に薬(硬化剤)を注射して血管自体を固める方法です。
固まった血管は、次第に萎縮して消えていきます。
硬化療法は外来で行うことができ1回が10〜15分程度で終了します。
患者さんの負担は少なく傷跡も残らないのですが、大きな静脈瘤にはあまり有効ではなくほとんどの場合再発する、という欠点があります。
注射をした場所にしこりや痛み、色素沈着がおこることがあります。
3.高位結紮術、硬化療法併用高位結紮術
高位結紮術、硬化療法併用高位結紮術 静脈瘤の多くは脚のつけ根(そけい部)の静脈の弁が壊れることによる血液の逆流によって起こります。
高位結紮術は脚のつけ根で静脈をしばって(結紮)切り離し、この逆流を止める治療です。高位結紮術は局所麻酔だけでできるため、日帰りで行われてきました。
しかし、高位結紮術のみでは静脈瘤が十分に治らなかったり、再発が非常に多いことがわかっています。
そのため傷を増やして静脈をしばる場所を増やしたり、同時に硬化療
法を行ったりすることがあります。
4.ストリッピング手術(静脈抜去術)
伏在型静脈瘤の一番標準的な治療で、弁の壊れた静脈を引き抜いてしまう手術です。
足のつけねと足首の2カ所を切開して、悪くなった血管の中に手術用ワイヤーを通して血管と糸で結び、ワイヤーを引き抜くことによって静脈瘤を取り去ります。
多くは全身麻酔や下半身麻酔で1〜2週間の入院で行われます。
術後の痛みが強く、出血や神経障害などの合併症が起こることがあります。
5.局所麻酔下ストリッピング手術
局所麻酔下ストリッピング手術 ストリッピング手術は非常に強い痛みが伴うので、一般的に全身麻酔か下半身麻酔(腰椎麻酔、硬膜外麻酔)で行われます。
しかし、静脈麻酔やTLA麻酔という特別な局所麻酔を使うと局所麻酔でストリッピング手術を行うことができます。
この方法では日帰りでの手術が可能ですが、限られた施設でのみこの手術は行われています。
6.ラジオ波(RF)治療
エンドレーザー治療よりも少し早く開発された下肢静脈瘤の血管内治療です。
静脈の中に専用の電極を入れ電気を流して85℃前後の熱を発生させて静脈を閉塞させる方法です。アメリカではVENUSTMという名前で商品化されています。
エンドレーザーと同じく患者さんの負担も少なく高い治療効果を持ちますが、治療に使用される機械が複雑で非常に高価な点が欠点です。
2005年2月現在、日本でこの治療を継続的に行っている施設はありません。この治療もエンドレーザー治療と同様に保険診療では認められていません。


どの治療を受けるべきか

エンドレーザーによる治療は伏在型静脈瘤の方に適した治療です。
一般的に伏在型静脈瘤ではストリッピング手術が行われます。
高位結紮術、硬化療法は再発が高頻度に認められるため、特別な事情がないかぎりお勧めしません。

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