下肢静脈瘤に関する海外の論文

下肢静脈瘤再発の発病要因

背景

下肢静脈瘤の再発は経過観察中の13-65%の患者さんに認められ、それにより心身が衰弱し治療費負担が大きくなるという問題が生まれている。下肢静脈瘤の再発は不適切な治療に原因があると当初は広く考えられていたが、最近は血管新生や他の要因が原因と見なされるようになった。この再調査は下肢静脈瘤再発の病因に関する現在の合意概要を提供することを目的としている。

方法

再発、下肢静脈瘤、そして血管新生を検索単語として、PubMedデータ―ベースにより機械的に検索した。

結果

各研究で定義は異なったが、残存静脈瘤、真の再発静脈瘤、そして血管新生、という3つの再発形態が報告されている。真の再発静脈瘤の原因として、不適切な治療、疾患の進行、そして血管新生が挙げられる。デユープレックス血管超音波検査を行うと、再発静脈瘤の25-94%に血管新生が確認されている。これらの新しい血管は、大きさ、数、曲がり具合においてさまざまであり、それらは、以前治療された病的血管と下肢の静脈循環とを再交通させている。組織学的には、これらの新生血管は、血管壁の形成が不十分で、弾性成分が少なく、弁に欠き、神経が伴走しているという点で、原始的血管の様相を呈している。下肢静脈瘤の再発率は、外科的切除と血管内治療とで差はないが、血管新生は血管内治療においてはあまり見られない。血管内治療後の再発は、再開通や側副血行の開通など別の原因による。

結論

下肢静脈瘤治療後の再発については十分に理解されていない。他の要因が再発に影響していると可能性があるとしても、血管新生は下肢静脈瘤再発の確立された一般的な原因である。

ジャーナル

J Vasc Surg. 2013 Mar; 57(3 ):860-8