下肢静脈瘤に関する海外の論文

大伏在静脈瘤に対する、血管内レーザー焼灼術、高周波焼灼術、フォーム硬化療法およびストリッピング手術の無作為比較臨床試験

研究背景

この無作為試験では大伏在静脈瘤に対する4つの治療を比較した。

方法

大伏在静脈弁不全を伴う連続する500人の患者(580肢)が、血管内レーザー焼灼術(980nm、1470nm、bare fiber)、高周波焼灼術、超音波ガイド下フォーム硬化療法、そしてTLA麻酔と軽い鎮静下でのストリッピング手術に無作為に割り当てられた。静脈瘤血管の部分小切除も実施された。患者は術前、術後3日、1か月、1年時に、デュープレックス血管エコーによる検査を受けた。

結果

術後1年時に大伏在静脈が開存し逆流していたのは、レーザー、高周波、硬化療法、ストリッピング群において、それぞれ7(5.8%)、6(4.8%)、20(16.3%)、4(4.8%)箇所だった(P<0.001)。フォーム硬化療法の後に肺梗塞に陥った患者、ストリッピング手術後に深部静脈血栓症を発症した患者が各1名いた。他に主たる合併症はなかった。治療後の痛みスコア(スケール0-10)の平均値は、それぞれ、2.58(2.41)、1.21(1.72)、1.60(2.04)、そして2.25(2.23)だった(P<0.001)。週末も含めて仕事ができなかった日数はそれぞれ、3.6(0-46)、2.9(0-14)、2.9(0-33)、4.3(0-42)日だった(P<0.001)。1年の経過観察により、疾患に特異的な生活の質とSF36のスコアは、全治療群で改善した。SF36の体性痛と身体機能の項目において、高周波焼灼術と硬化療法は他の治療に比べて短期結果が良かった。

結論

全ての治療法は有効である。技術差による失敗率はフォーム硬化療法が最も大きかったが、高周波焼灼術とフォーム硬化療法は、レーザー焼灼術やストリッピング手術よりも、より早期に回復し、術後疼痛がより小さかった。

ジャーナル

Br. J. Surg: 2011;98:1079-1087
Randomized clinical trial comparing endovenous laser ablation, radiofrequency ablation, foam sclerotherapy and surgical stripping for great saphenous varicose vein.
L.H. Rasmussen et al.