下肢静脈瘤に関する海外の論文

大伏在・小伏在静脈弁不全に対する異なる血管内焼灼術の治療成果比較:長期経過調査

研究背景と目的

本研究は、大小伏在静脈(GSV、SSV)機能不全に対する3つの異なる血管内熱焼灼システムを用いた血管内熱焼灼(EVTA)治療の10年以上にわたる治療成績を調査した。

対象と方法

この後ろ向き研究は、1999年4月から2013年2月まで外来治療のクリニックで実施されたEVTA治療を再調査した。治療機器には、810nmダイオード(ヘモグロビン吸収型)、1320nmレーザー(水吸収型)、そして高周波(RF)治療器が含まれた。診察および超音波検査による評価が治療前と治療後のすべての受診時に実施された。患者は毎年、血管超音波検査で評価された。完全に逆流がないことを治療成功の定義とした。

結果

934症例の分析により、いずれ血管新生が発生し得るとしてもEVTAは高い治療成功率を有することが示された。焼灼率は、術後6か月、1年、そして5年において、それぞれ92.5%、85.9%、71.9%だった。再疎通は、経過観察中934症例で156例(16.7%)に発生した。3つの異なる治療機器において、焼灼成功率は明らかに異なった(P<0.001)。1320nm Nd:YAGレーザー(n=502 )は、高周波(n=398)や810nmダイオードレーザー(n=34 )と比較して、全経過観察期間を通じて最も高い焼灼率を示した。経過観察期間はそれぞれ8、13、9年間であった。治療後1年の経過観察においては、高周波、810nm、1320nmの焼灼率は、それぞれ78.2%、80.8%、93.7%だった。5年目においては、各々61.7%、65.7%、84/7%だった。

結論

EVTAは大伏在静脈、小伏在静脈の焼灼において非常に有効であった。焼灼の完成度は、治療機器が何であるかによって明らかに異なり、水吸収型の1320nmレーザーが伏在静脈の焼灼率が最も大きかった。この機器は血管超音波検査を用いた8年間の経過観察で安定した結果を示した。

ジャーナル

Lasers in Surgery and Medicine 47: 156-160(2015)
Comparative Outcome of Different Endovenous Thermal Ablation Systems on Great and Small Saphenous Vein Insufficiency: Long-Term Results
Robert A.Weiss, et al