取材記事からの有益情報

10人に1人は発症するかも『下肢静脈瘤』にご用心

『下肢静脈瘤』セルフチェック!
◇夜寝ていると、こむらがえりによくなる
◇主にふくらはぎに、ボコボコとしこりがある
◇ふくらはぎに編み目のように青や赤の血管が浮いて見える
◇足がパンパンにむくんで、かゆみ、だるさがある
一つでも当てはまれば、可能性アリ!

主なタイプはこの4つ

①『伏在静脈瘤』・・・・・・・・・足にコブができる
②『側枝静脈瘤』・・・・・・・・・足にスジが浮き上がる
③『網目状静脈瘤』・・・・・・・細い血管が網目状に浮かび上がる
④『クモの巣状静脈瘤』・・・赤や青の血管がクモの巣状に浮かび上がる

阿保先生は、身体へ与えるダメージが少なく、施術時間や回数が少なくて済むレーザー治療を推奨している。「傷口も目立ちにくく、従来の手術では必要だった術後の弾性ストッキングの長期着用が不要なので、術後に好きな服装を自由に楽しめるメリットもあります」と、女性心理にも嬉しい治療だ。

治療すれば、必ず治る

まずはセルフチェックを
―立ち仕事で、腰を屈める仕事も多い美容師。特に女性の場合はファッションもお客様へのアピールのうちと、気が抜けません。そのため、足のむくみや腰の痛みなどを慢性的に抱えている場合が多く、美容師の職業病というイメージさえあるもの。しかしそれが場合によっては重大な疾患に発展するケースもあると、北青山Dクリニックの阿保院長は言います。
阿保 立ち仕事をする女性は、足のむくみを当然の職業病だと思いがちですが、それが痛みになったら要注意です。脚の静脈がボコボコ浮き上がるのが下肢静脈瘤の典型例です。下肢静脈瘤は早期発見・早期治療をすればするほど身体に負担が掛からずに早く治るので、上記のセルフチェックに当てはまる人はすぐに医療機関に相談することをオススメします。近年では、当院が開拓し、実用化した下肢静脈瘤のレーザー治療が普及しはじめ、治療がより身近になっていますし、レーザーの場合は身体への負担が少なく、30分程で手術が終わるので仕事や生活への負担も少なくなっています。ただ、下肢静脈瘤の治療は専門的な技術力がいるものなので、症例数が多い信頼できる医療機関にかかるようにすることが重要です。

女性は血管が弱い上、妊娠など足腰への負担が多い

―どうして女性に下肢静脈瘤の患者が多いのでしょうか?
阿保 確かに患者のボリュームゾーンになっているのは30代以降の女性ですが、実は、男性にも多く発症しているのが現状です。しかし、ズボンをはく男性と異なり、女性の場合スカートや半端丈のズボンなど足を見せる機会が多くあるにも関わらず、血管が弱い為にコブなどの症状が目立ちやすいので、ビジュアル的な深い悩みにまで発展しているケースが多いようです。また、妊娠は足や腰に大きな負担がかかり、下半身の静脈の血液が滞る原因の一つです。そのことを周囲も本人も意識し、常にケアすれば、進行を遅らせたり、予防できます。

日常の中で、「足の筋肉」を意識する

―具体的には、どんな対策をすればよいのでしょうか?
阿保 足から心臓まで血液を戻すことが目的の静脈は、足の筋肉の力で血液を運んでいきます。しかしこの筋肉は衰えやすく、それが下肢静脈瘤を引き起こす原因になります。立ち仕事は一見足の筋肉を使っていると思いがちですが、立ち止まったり、数歩程度の動きを断続的に行うだけでは筋肉は活性化されません。一日30分以上連続して歩くのが理想的なので、通勤に徒歩を取り入れたり、日ごろから足の筋肉を意識して過ごす癖をつけると良いでしょう。また、なってしまったら、眠るときに足を高くしたり、医療用のサポートタイツを着用したりと、診療を受けるまではセルフケアで痛みを軽減しておくと良いでしょう。どちらにせよ、美容師は休みが取りにくい仕事ということもあり、症状がひどくなるまでは来院されないというケースが多いのですが、今や半日も掛からない手術で完治できる疾患です。症状が進行するほど治療後の回復が遅くなり、見た目的にも痛み的にも負担がかかるのは本人です。そのためにも、当院のような専門医に早めに相談することを強くお勧めします。