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プチ不調診察室「脚の血管が浮き出てきた」

40代の30%が抱えている下肢静脈瘤かも!
ふくらはぎや太ももの裏側に、ぼこぼこと血管が浮き出ていたら下肢静脈瘤かもしれません。下肢静脈瘤とは、脚の静脈内にある弁が弱ったり、壊れたりしたために、本来は心臓へと戻るべき血液が逆流したり、たまったりしてできる血管のこぶです。機能しなくなった弁は、自然に元に戻ることはないので、そのままにしていても治ることはありません。
下肢静脈瘤には青い血管がぼこぼこと浮き出るタイプと、赤い毛細血管が網目やクモの巣状に密集するタイプがありますが、このふたつを合わせると40代では30%程度の方が発症しているというデータもあります。10年ほど前までは手術に1~2週間の入院が必要だったこともあってあまり積極的に治療されていませんでしたが、実は多くの方が悩みを抱えている症状なのです。
性別にかかわらず発生しますが、心臓までの距離が長い長身の人や妊娠・出産を経験した人、立ち仕事をしている人は特に発生しやすいと言えます。下肢静脈瘤はふくらはぎ、ひざの裏、太ももの裏などにできやすいので、定期的に脚の裏側をチェックするといいでしょう。
初期段階では、睡眠中にこむら返りを起こすことがよくあります。脚のむくみや、だるさを感じることもあります。また、血液が逆流しているせいで排泄されるべき老廃物が血液中にたまって湿疹ができ、かゆみや色素沈着を起こすこともあります。傷を残さずにきれいに治すには、早めの治療が肝心です。

レーザーで治療ができてむくみも解消、美脚に!
下肢静脈瘤があまり認知されていなかった頃には、湿疹や色素沈着を皮膚疾患だと勘違いして皮膚科を受診したものの原因がわからず、静脈瘤が悪化してしまうケースがよくありました。湿疹やかゆみの他に、こむら返りやむくみ、だるさなどがともなう場合は、下肢静脈瘤を疑って血管外科を受診してください。
最近ではメスで切らず、レーザーだけで確実に治療できますから、スカートをはけないと悩まずに静脈瘤が小さなうちに治療するとよいと思います。静脈瘤かどうかは、専用のエコーで不快感なく検査できますし、レーザー治療にかかる時間は15~20分程度。ぼこぼこの静脈瘤の場合でも、治療後15分程度休んだら歩いて帰れます。網目やクモの巣状の静脈瘤は、レーザーで脱毛やシミ取りをする時のようなスポット照射をするだけできれいになります。
色素沈着を起こした肌も、数か月経つ頃には元のようにきれいになります。静脈瘤のせいで脚がむくんでいた場合は、足首が5mmも細くなったと喜ぶ方も多いですよ。
もちろん予防することも重要です。予防するには、静脈のポンプ機能を果たしている脚の筋力を低下させないことが第一です。筋肉を大きくする必要はないので、散歩やストレッチをするなど、日常生活で脚をよく動かすようにするといいですね。
立ちっぱなしの仕事をしているならば、体を少しでも動かすように意識するだけで違います。脚に圧力をかけるストッキングも効果があります。
また、血管に負担をかけないことも大切です。水分を十分に取ると血液がさらさらになって、スムーズに流れることがわかっていますから、毎日たっぷり水分を取りましょう。

-診断-

脚の血管が浮き出たら、下肢静脈瘤の可能性アリ。そのままにしておくと広がることはあっても治ることはないので、血管外科を受診して診断を受けましょう。レーザー治療を選択すれば、傷を残さずに治せます。